肉球を太陽に

猫が好き、ゲームが好き、野球が好き。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

彼女の想いで

グロテスク〈上〉グロテスク〈下〉  


 


 

いやー。怖かった。

 

でもラスト蛇足杉。

この現実のアパート、見たことあります。
神泉の駅を降りて会社の忘年会だか新年会だかの飲み屋に行く途中、「ここ、東電OLが売春してたアパート」って誰かが指差したんですよ。
事件後、一ヶ月もたってなかった頃ですね。
やたら風が強くて寒かったのを覚えてます。

「あそこが神泉駅改札、そこを出てすぐの、このアパートで~~~」ってワイドショーなんかでさんざん見てたアパートだったのに、私も一緒にいた連中も「え?どこ」ってキョロキョロして、「だから、ここ」って再度指差してもらって初めて目の前にアパートがあることに気づいた。すっごく暗くて目立たないアパートでした。

神泉駅のほんとまん前です。踏み切り隣。
東京の駅前って、どんな寂れた駅でも、人がたくさんいて商店街が延びてて道路幅も広くて雑然としてるんだけど、神泉は異世界っぽい雰囲気出してるんですよ。

渋谷という巨大ターミナルから徒歩圏内にある駅だけあって、住宅も少なく、人の乗り降りも少ない小さな駅で、駅前だけど、細~い一車線の路地にあって改札も一個しかなくて、駅前だけコンビニが異常な照明つけてて煌々と光ってて、それが不自然にめっちゃまぶしく感じるっつか。
そのアパートの周りだけ異常な暗さでした。今でも思い出しただけでビビるくらい。

私は方向感が強いほうで、こっちが北とか南とか頭の中に地図が浮かんで、知らない土地でも勘を頼りに目的地についてしまう特技を持ってるんですが、
神泉って坂が多くて、道が細くてぐるぐるしてて、渋谷に向かおうと思って、道玄坂目指して歩いてるのに、NHK方面に出てしまったり、ホテル街に迷い込んだり、なんか苦手な街なんですよね。でも活気はあって、美味しそうな豆腐屋さんとか、威勢のいい魚屋さんとか、おっしゃれーなイタ飯屋さんとかあるんだけど、喧騒の割には行きかう人が異常に少ないぞ、なんか道暗いぞ、みたいな、ほんと変な街なんですよ。道筋は単純なんだけどね~。

その時も確か、迷った末に駅の脇にある不自然なせっま~い石の階段上って、目指す居酒屋行ったなあ。「なんでこんなところに石の階段が!?」って一様に驚きながら。しかも見た目よりも不自然に長いんだ。その石階段。

他には、友人とショッピングしてたら神泉エリアに迷い込んで、のど渇いたので、自販機でお茶買おうとしたら大人のおもちゃの自販機だったり、その自販機の裏に人が倒れてて、悲鳴上げて走って逃げたり、ほんとアンダーグラウンドって感じ。

実は当時、私の嫌いな女性が神泉に住んでたんです。過去にいろいろあったらしいけど、自分はこんなに嫌な思い出があって、今でも苦しんでるんだから、自分より恵まれてる人間に嫌がらせをするのは正当な権利だ!って堂々と言ってる狂ってる人で。

東電OL事件のおこる少し前に、問題大きくなって裁判起こされそうになって会社クビになって、そのタイミングで被害者全員総引越しして、やっと平和になったんですが。(当人は親バレして実家に強制送還、しかししばらくして下北進出のうわさ有り)

その人、友人の会社の先輩でさ。
たまたま顔合わせちゃっただけの私も被害にあってねぇ。今思うとたいした被害はなかったんですが、当時まだ二十歳そこそこで、イカレタ人の対処法なんて我慢すること以外知らなかったし。当時はまだストーカー法とか迷惑法なんて無かったし。
何より生まれて初めて見た基地外ですよ。ショック受けまくり。

で、前置きが長くなったけど、その人の一番の自慢が「神泉(渋谷エリア)に住んでること」だったんですよ。彼女のアンデンティティだったと言ってもいいくらい。


この本。
その人のことをひしひしと思い出しながら読んでました。

佐藤和恵にかぶるかぶる。
「Q学園に行けばバラ色の人生が開けるはず」っていう佐藤女史と、「東京の住人はみんなキラキラしてて、その中に行けば私もキラキラできて、バラ色のオサレ生活ができるはず」と思い込んでたその女性、やっぱり似てるのよ。 


常時、「美男美女が周りにいない、頭の良い人間がそばにいない、周囲の人間のレベルが低くてイライラする」、と怒っててさ。 (でも現役モデルや女優の卵なんつー美女が現れると、初対面でも「足太いよね肌汚いよね髪痛んでるよねたいしたことないよね美人じゃないよねブスだよねブスブスブスブス」ってネチネチと言い続けます。(一度運悪くこの場面に遭遇して、恐ろしく怖かったです)

簡単に言うとね、「他人はすばらしい私を敬い、また友人知人は自分が敬うほどすばらしい人間でなきゃいけない」、ってていう理想を持ってるわけですよ。
でも実際の自分はたいした人間じゃないことにちゃんと気づいてるわけ。でもそれを認めたくなくて他人を攻撃することでプライド保つっていう、ほんとーーーーに迷惑な人でねぇ。
いわゆる、東京砂漠に埋もれてナチュラルに狂っちゃったぞー、ってパターンですね。

私にとっては彼女は生まれて初めて見る「恐怖そのもの」の対象だったわけですが、その恐怖の存在が佐藤和恵にすり替わって、その人がつば飛ばしながら自分の人生について必死で言い訳している様子が浮かんでくるようで、読んでてすっごく怖かった。

ちょうどその人、生きてたら佐藤和恵晩年と同じ37歳。なにしてんだろうなぁ。

相変わらず、「私は凄い人間なのよ私の顔色伺いなさいよ」って威張り散らして、周辺にいる女性を無差別攻撃して、男の尻追っかけまわして相手にされないとストーカー化して怒鳴り散らしてるんだろうか。

…それが一番平和な気がする。
ユリコみたいな運命狂う美女が現れて、売春とかドラッグに手を出したら、やっぱり怖いし。

結婚して子供なんて産んでたら…しかもそれが女の子だったら…もっと怖すぎる!!男の子でも怖いよ!!
ってか、この人が家庭に入ってぬくぬくと幸せな主婦できるはずがないっていう絶対的な自信がある。


佐藤和恵の手記に入るちょい前までは、
「どうでしょうか。正しいのは私なんです。違いますか!?」という語り手である姉の口調がおかしくて、しょうがなかったんですが、手記に入ったらそんなこと全部すっ飛んだ。

は?ユリコ?いたね、そんな人。
もう、すべてが佐藤女史の異常な手記への前フリ。

大量の人間関係や過去話を、卑屈姉さんの独白で把握させて、脳が疲れたところに、バケモノになった佐藤女史がグロテスクなフェロモンを無理やり垂れ流しますよ、記憶に詰め込みますよっていう、恐ろしい本だよ。

ただ、ラストの姉話、百合雄の登場から、いきなり寓話めいて、まったく面白くない。
ユリコも。美少女ユリコの暗躍と周囲の狂乱を読みたかったのに、見事になんにも書かれてなかった。
全体的に美少女美少年の描写が適当すぎ。

ブログを書くならBlogWrite
  1. 2006/11/10(金) 23:10:58|
  2. 読み物とか
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ミネラルファンデ、Meowの巻 | ホーム | wiiの発売話。ゼルダとエレビッツとD端子とカバー購入>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nikukyuu.blog7.fc2.com/tb.php/440-fdc9d203
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。