肉球を太陽に

猫が好き、ゲームが好き、野球が好き。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

サイレントK・特番・文字起こし、その2

CM開け

子供時代編


『中日ドラゴンズのルーキー、石井裕也23歳。彼は生まれつき、感応性難聴という障害をおい、左耳では、ほとんど音を聞く事ができない。補聴器をつけた右耳で、わずかに音を拾っている。 両親が息子の異変に気づいたのは、生後10ヶ月の時だった』

両親の画面へ
父・清二さん「あれ、なん…10ヶ月ぐらい?」(字幕、「何ヶ月くらい?」)
母・砂恵子さん「10ヶ月」
父「10ヶ月ぐらいだね。顔、こう合わせてやれば、返事はするんだけど後ろから声かけて、裕也って声かけても、ずっとこっち(下方向)熱中してると思ってたら、実は、要するに聞こえなかったんだよね。その時にね」

石井の子供の時代の写真が次々と映し出される。

『思わぬハンデが発覚した石井だったが、持ち前の明るい性格で、活発に育っていく。そして、幼稚園の時、2歳年上の兄が少年野球をやっているのを見て、野球の虜になった』

父「野球見てて、すぐその、選手の特徴、バッティングとか、こういう真似は好きでしたよね」
母「一番、クロマティだよね、一番クロマティがどうだって…」 (字幕「一番好きなのはクロマティだよね」)
父「クロマティなんか、物まねで出てくるじゃないですか、あの時にね。だからそういうのは結構やってましたね」
母「だから、やっぱり、見て真似をするってのはうまかったですねぇ、結局どこで、その、反応…音で反応できないのを補うかって言うと、やっぱ目で補う…。そこと、あと勘は良かったですね」

高校野球編

1999年7月。石井裕也18歳。高3での高校野球の映像。
『石井が注目を浴びるようになったのは高校3年の夏。神奈川、横浜商工のエースとしてマウンドに立ち、最速142キロの速球と鋭く曲がるスライダーで、5試合で37個の三振を奪い、チームをベスト8に導いた』

円陣を組むナイン

『野球というスポーツは、人一倍、聴覚に頼る要素が多い。チームプレイである連携プレー。そしてなにより、打球音が聞こえないと判断が遅れる、というのが一般的な考え方だが、耳の聞こえない石井は、人並みはずれた洞察力と、身体能力でそれを補っているという』

ピッチャー石井、バッターはバント。石井は捕球後、振り向きざま2塁に送球、塁を進ませない。その背中。

横浜商工野球部、森田監督の映像へ
インタビュアー「打球音に対する反応っていうのはどうなんでしょう?」
森田監督「当初、僕もですねー。ちょっと心配した部分はあったんですが、あのー石井に関しては、正直言って、耳の聞こえる子よりも反射神経だとかなんだとかってのは、抜群のもの持ってますので。(力を込めて)野球センスは何においても抜群ですよ!はい」

試合中、補聴器のオンオフをする石井の映像へ

『しかも驚くべき事実がある。なんと石井は、マウンドに上がる時には、右耳のスイッチを切っている。石井はマウンド上であえて音の無い世界を作り出しているのだ』

当時の石井投手のインタビュー。
練習用グラウンドの隅に座っている黒Tシャツの石井。
「マウンドに入る前に補聴器のスイッチを切って、集中力を高めたいと思います」

球場の応援団の映像へ。球場の大歓声が聞こえる。

『補聴器はどんな音でも、大きく拾ってしまうという特性を持っている。球場の中の喧騒や、せっかくの応援は、大きな雑音となって、石井の頭の中で鳴り響いてしまうのだ』

マウンドに向かう石井。補聴器をオフにしたところで、番組の音声も無音に。

『一人、静寂の中で戦う石井。しかし、これをやってから、投手としての力は格段にアップしたという』

ナレーション以外は無音。投球を終えた石井がベンチに下がり、補聴器をオンにすると、音声も元に戻るという演出。

(注・プロに入ってからは、球場の雑音をカットする試合用補聴器を、名古屋のメーカー、キクチメガネの協力により作っており、試合中のオンオフはしていないと思われる)

『だからといって石井はマウンドで孤独感を味わった事など、一度もないという。何事にもひたむきに取り組む石井。そんな石井を周りの仲間は、常にサポートしてきた』

ピンチ中?なのか、石井を取り囲んで、激励をするナインたち。

球状の外、取材陣に囲まれている石井に付き添う背番号20番の横浜商工のナイン。20番選手、むらがる記者の言葉を聞き取り石井に伝えるなど、取材を仕切っている。

『前向きな性格の彼は、みんなから愛される存在だ』

地区大会でのロッカールーム?やはり取材を受けている石井。
横に立っているナインが大きな口の動きで言葉を伝える
「甲子園は、遠いと思う?」
石井照れ笑い。
小さな声で「そうですね。…それは、わかんない…」

横浜商工・石井の大きな新聞記事。

『この夏の大会の活躍で、石井はドラフト候補にリストアップされた。しかし、数球団がアプローチしてきたものの、やはり難聴がネックとなり、指名はされなかった。石井は社会人野球に進むことになった』

ガクラン姿の石井。なぜかコンビニの前でマイクを突きつけられてる。
「社会人に行って、何年後になっても…プロに、逆指名できるように頑張ります」

社会人編

三菱重工の社内。

『石井が入社したのは、地元の三菱重工横浜。終身雇用が約束されている障害者枠での就職だった。彼はここで、野球にとどまらず、仕事にも前向きに取り組み、職場でも人気者になった』

白衣の先輩OL「あのー、笑顔でやってくれるので、言われた事をちゃんと、こう、あの、嫌そうな顔しないで、ちゃんと嫌そうな顔しないで、ちゃんと快く引き受けて、仕事をどんなことでもやってくれるのでー」

石井のいる部署の映像へ

事務服の先輩OL「嫌とは言わないで、なんでも素直にやってくれます」
取材スタッフ「石井さん、なんか、嫌な事とか…」
先輩OL、隣で作業中の石井の肩を叩いて促す。石井、顔を上げ笑顔でそちらを向く。
取材スタッフ「なんか嫌な事とかあります?なんか言われて…嫌な事とかあります?」
石井「ないですね」
先輩OL「おっ!ホントかなあ~(笑)」
部屋のあちこちから笑い声があがる。
先輩OL「かなり言ってるんですよ~?これをやって、あれをやってって!」
石井「やりたい。自分は、仕事をやりたい」
先輩OL拍手。「お~~~。よろしくお願いします」

グラウンド。三菱重工野球クラブのユニフォームで練習する石井。

『そして、この社会人時代、課題であった体力強化に取り組み、スピードも147キロまで上がり、着実にレベルアップした』

会社の寮。石井が自室で野球中継を見ている。

『石井はプロ野球への夢を諦めていなかった。それは自分の憧れだけの思いではない。自分がプロ野球で活躍する事で同じ障害を持つ人たちに、勇気を持って欲しいと考えていた』

著書「サイレントK~沈黙のマウンド~」が映る。

『石井は5年前に書いた著書の中で、こんなことを書いている。 “アメリカには、聴覚障害者だけを受け入れている大学があるそうです。そこでスポーツをしている学生は「聞こえないために集中力が増すので、むしろ集団球技に向いている」と考えているそうです。耳が不自由な事を、ハンディだととらえず、有利な「武器」に変えてしまう、その姿勢には驚かされてしまいます。日本にも、こういう考えがどんどん浸透してくればいいな、と思います”』

社会人都市対抗大会、別チーム(東芝)の真っ赤なユニフォームを着ているマウンドの石井

『石井は社会人時代に二度、都市大会に補強選手として出場。スピード豊かな左投手として、高校時代より、確実にレベルアップした姿を披露した。あのサイレントKの称号は生きていた』

ドラフト当日の会見席での石井。髪ぼさぼさ。

『そして昨年11月、運命のドラフト会議を向かえた』

その3へ続く その1から読みたい人はこちら

  1. 2005/05/12(木) 10:09:45|
  2. 中日
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0
<<サイレントK・特番・文字起こし、その3 | ホーム | サイレントK・特番・文字起こし、その1>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nikukyuu.blog7.fc2.com/tb.php/46-0a6ee363
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

バース・ディ(文字起こしバージョン)

バース・ディの内容を全て文字にして下さった方がいました。モカさん、本当にどうもありがとうございます。肉球を太陽に: サイレントK・特番・文字起こし、その1肉球を太陽に: サイレントK・特番・文字起こし、その2肉球を太陽に: サイレントK・特番・文字起こし、その3早速
  1. 2005/05/13(金) 00:49:30 |
  2. 聴覚障害とかプログラムとか
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。