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心のないパクリ

パクリとオマージュ。ミザリー (文春文庫)

線引きが難しい問題だとは思う。

王道や流行の形を取り入れば、どうしたって似た作品になっちゃうからね。でもちょっとこれはひどいなあと思った漫画を読んじゃって、なんかもやもやするので書いちゃいます。

ちょっと前、スティーブンキングの「ミザリー 」を、これでもかとぱくった漫画を読んじゃったんですよ。

主人公の小説家が、引きこもりの青年漫画家に。
気の狂った強烈おばさんアニーが、メイドコスプレしてるヤンデレアシスタントになってる。

ミザリーだけではなく、どっかで見たことある設定が入ってる、そんな作品。

しかも、主人公に加えられる危害や演出、ベッドのアングルから推測するに、小説ではなく映画の方しか見てないと思われる。

スティーブンキングの知名度を知らなくて、こんなマイナーな作品ぱくってもばれないだろうと思ったのか

それとも、ミザリーを見て、これだったら萌えメイドにしたほうが面白いのにと思って書いたのか、あるいはその両方か。

なんというかもうね。意図のない内容にひたすらトホホ。


有名小説家が気の狂ったおばさんに監禁され、小説の続きを強制的に書かされる恐怖。

誰も助けに来ないという絶望。(と、その状況のリアリティ)

じめじめした地下室で、虐待の痛みに耐え、げろ甘いロマンス小説を書かなければいけないという苦悩。

アニーの望む形で書き終えたら殺される。でも今、殺されないためには、アニーの望むがままに小説を書いていかなければならない。

そんな中でも、主人公は小説家であることをやめることができず、タイプを打つことに生きる喜びを感じてしまう。

その上で、終了させたいほど嫌っていた作品でも、それを好きにしていいのは生みの親である作者であり、他人(ファン)が好きにしていいわけがないと怒りに燃えるわけです。

これは俺のものだ。大嫌いだが俺の作ったものだ、お前のものじゃない。おれの作品を返せ。おれがけりをつけるんだ。

小説家が小説家であるための戦いがこれでもかと語りつくされ、そしてまた、続いていくわけです。


でもこの漫画に出てくる主人公は、自分の書いた漫画を嫌っているというより興味が無いだけなのよ。表面だけなんだよね。心が無い。自分の作品をそこまで嫌うには理由があるはずなのにびっくりするほど薄い。(編集者に言われたまま書いてるからとかそんなんです)

単純に、「ミザリー」の主人公が自分の作品を嫌っていたから、漫画の主人公も自分の作品が嫌いという設定にしました。ってな感じですね。

だから萌えメイドが自分の代わりに書き上げた原稿読んで「こりゃ楽だ」と簡単に喜ぶ。いや、そこはなんかあるでしょ。

単純にショック受けてもいいし、この作品はこいつらにまかせて自分の書きたい作品を書こうとか、なんかあるでしょ。

虐待されても、なすがまま。泣き叫ぶだけ。すぐ諦める。

ヤンデレさんも、なんの苦労もなくやすやすと作品を乗っ取る。

というか、この漫画を描いた作者そのものに、面白い作品を作り上げたいという気持ちがないんだと思う。漫画を書こうとか、漫画家になりたいとか、ヤンデレ書きたい、メイド書きたいとか、そんなんはあるだろうけど。


なんというか・・・
私はミザリーはそんなに好きな作品ではないし、キング自体も苦手です。
だからパクリだー!って怒ってるのとはちょっと違うんですよね。

パクるんなら、
「作家が女に監禁されて薬打たれて足を折られて逃げられないようにベッドに縛り上げられて、自分の作った作品を好き勝手に改ざんされる」という表面的な部分ではなく、

「恐怖、プレッシャー、パニック、怒り」っていう心の部分も書けよと。

自分の作品なんだから、アイデアがあったら、それをどう書いたら面白くなるかとか、もちっと考えてから書けよ的な、

そもそも生気もやる気もなく、世間になんの興味もないニートみたいな主人公が、編集と面談もせず、言われるがまま適当に一人で閉じこもって書いてる漫画が面白くて売れてるはずないだろう
漫画家なめてんのか?それとも舐めてるからこういう話をつくるのか的な

その漫画書いた作者の尻を蹴飛ばしたくなる、そんなもやもやした気分になってしまったのです。

  1. 2009/09/12(土) 01:22:00|
  2. 読み物とか
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

お久しぶりです

どうも。
中日の負けが続き、
悲しい気持ちでふと立ち寄りました。
どの記事も興味のある記事ではありましたが、
キングファンである私はあえてここにコメントを。
こんな漫画があることも知らず。
結構大胆なパクリも出版されちゃうもんなんですね。
オマージュで片づけられないような気がします。
マンガを読む気にはなれませんが。
未ザリーは好きな作品ではありませんが、原作を読んでから映画を見たパターンで、はっきり言って、原作のほうが気分が悪くなるくらいの圧迫感があって、こわかったことを覚えています。映画と原作どっちがいいかというのは、愚問であり、別物と考えるべきだとは思うのですが、原作に尊敬に念を抱いて作られるのが映画であると思います。この漫画は問題外かと。
読みたくないと言いながら気になるので見つけたら読んでしまうかもしれませんが・・・。
「モノノケ」ではお世話になりました。
また、ここで情報を得て、良い作品を探したいと思います。
今後もたまによろしくお願いします。
  1. 2009/09/21(月) 20:53:25 |
  2. URL |
  3. なす #gbzjzvi2
  4. [ 編集 ]

>なすさんへ

問題の作品は集英社のweb漫画です。
掲載もすぐ消えたので、なんらかの問題にはなったかもしれないですね。
単行本になって本屋に並ぶことはないと思います。絵も下手だったし。あれで専業漫画家になれるとは思えません。

たまにチェックしてるブログで「女の子の発言にリアリティがある」とか薦められてたので
読んでみたんですが、なんじゃこりゃ状態でした。

そのブロガーさんもミザリー知らないんだろうけど・・・。
知らなかったら知らなかったらで、
余計にこの展開が変だと思ってもいいのにね。
  1. 2009/09/24(木) 23:36:39 |
  2. URL |
  3. ―モカ #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

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